赤岳から清里 １９９７年８月 単独
山行一覧に戻る
１９９７年８月 単独
ここ数年ファミリー登山ばかりしていて自分の山登りをしていないので、果たして今現在どの程度歩けるのかを確かめたくなって通いなれた
八ヶ岳へ行ってみる。最初は「久しぶりに稜線で星を眺めながらビバークしよう」という予定で出発するが、行者小屋あたりまでは快調な
ペースできたものの、赤岳への登りが急になるにつれて足が重くなり、ついにはふくらはぎが痙攣してくる始末であった。もう頂上に
ついてもビバークしようなどという元気はなく、おとなしく小屋泊まりとする。翌日は清里までの下山だけであったから問題はなかったが
自分の足が弱くなっていることに愕然とした。この調子で弱っていくと、数年後には山登りどころではなくなるぞという強迫観念にかられ
せめて力が多少なりとも残っているうちに、登り残してある高い山を登ってしまおうと心に決める。すぐ思いつくのは、３０００メートル
峰で唯一登っていない悪沢岳と３０００メートル峰と肩を並べる高さのある白馬岳である。今年はもう無理だから来年、再来年とひとつづつ
片づけようと、今にしても思えばさびしい計画をたてる。
ページ先頭に戻る